暴力団事務所に改造された専有部分について、現状回復後にも59条競売が認められた!?(裁判判例)

マンション管理の情報屋です\(^o^)/おはようございます。

今日は、暴力団絡みの(区分所有法)59条競売の事例です。

【いつ】平成24年2月9日
【どこで】福岡地方裁判所
【誰が誰に】管理組合法人が指定暴力団組長に
【どのように】主位的に法59条競売、予備的に法58条に基づく専有部分の使用停止(5年間)を求めた。
【結果】59条競売の請求が認められた。

〜主位的請求、予備的請求〜
複数の両立しない請求に順位をつけて、主位的請求(59条競売)が認められることを解除条件にする予備的な請求(使用停止)なこと。

~背景~
①当初は、条例に基づく排除を検討したが、その適用を免れる移転譲渡がなされていたので、緊急に専有部分を暴力団事務所使用禁止を求める請求を得て行ったもの。

~ポイント~
①暴力団事務所への改造の可能性が残る場合には、マンションの住民等の生命・身体に危害が及ぶ可能性があると判断され、法57条、58条の請求では除去できないと判断された。
②指定暴力団事務所に利用されることで、組員の出入りがあったり、それに伴う暴力団抗争に巻き込まれる心理的恐怖が、マンション居住者の平穏な生活そのものを現実的に侵害していると判断された。

ということのようです。

ひとことで言えば

「分譲マンションにある指定暴力団の事務所は59条競売で解決することが出来る。。。勇気があれば」

ということでしょうか。

最近はそういう事務所へ督促をしに行くこともとんとなくなり、安心しきっている情報屋です。昔はたびたびあった。。そして怖かった^^;

話はまっっったく変わりますが、ここ一週間ほど、自分が知らない間に訳の分からない事件に巻き込まれ、しかも主役!?に躍り出ている情報屋です。
そのせいで仕事が超ハードになっちゃいまして、本ブログの更新にも滞りが生じてしまいました。
まぁ、お盆までには片づけて、夏休みを楽しみたいと思います\(^o^)/
でも、また更新が滞ったらゴメンなさい<(_ _)>

記事公開日:2013-08-02

会社勤めをしていますと、色んなことを考える人がいまして、色んな事に巻き込まれてしまいます。そんな時に身を助けてくれるのは、積み重ねた自分の信用です。損得だけで動いてはダメですね。2018-08-14 マンション管理士の情報屋。

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違法シェアハウスまたは脱法ハウス関連ニュースまとめ

マンション管理の情報屋です\(^o^)/おはようございます。。超寝不足です。

違法シェアハウスまたは脱法ハウス関連について、最近の新聞記事をチェックしたいと思います。

<7月11日 毎日新聞><脱法ハウス>
63㎡に12人 マンション一室改築計画「脱法ハウスだ」
管理組合と業者対立東京都江戸川区の分譲マンションで、部屋の持ち主(区分所有者)の1人が3LDK(63㎡)を「12人用のシェアハウスに改築する」と申し出て、管理組合とトラブルになっていることが分かった。組合は「実態は脱法ハウスであり、認められない」と主張している。

<7月11日 毎日新聞>
「221%収益アップ」宣伝に著名タレント 業者のオーナー向け資料

<7月12日毎日新聞他>
脱法ハウス都内1100室 市民グループ集計 数千人入居か

<7月13日毎日新聞>
国「脱法ハウス」規制へ マンション業界に情報提供要請
毎日新聞が11日、63㎡の部屋に12人を住まわせる江戸川区内の計画に関し報じたことを受けての措置で、「同省担当者は「工事を未然に防止する必要がある」と事実上の規制に乗り出す方針を示した。要請先は、全国の管理会社をとりまとめる一般社団法人「マンション管理業協会」とマンション管理士の試験機関でもある公益財団法人「マンション管理センター」の2団体。

<7月13日 毎日新聞夕刊>
<脱法ハウス>一室12人計画 持ち主改築へ訴訟も 賠償求め 通告に住民困惑
「みなさんが反対する権限はない」理事会で強弁。
東京都江戸川区の分譲マンションの一室で浮上した「シェアハウス」改築計画を巡り、部屋の持ち主の女性が、反対する管理組合に対し「見込んでた賃料を得られなくなった」として損害賠償請求を検討すると通告していたことが分かった。

<7月14日 毎日新聞>
都内のマンション 消防設備負担 数千万円 12人用 改築で特例除外
東京都江戸川区のマンションの一室で浮上した「シェアハウス」改築計画が実行に移された場合、消防法令に抵触し、マンション全体が大規模な消防設備の導入を迫られる可能性の高いことが東京消防庁などへの取材で分かった。

<7月14日 毎日新聞>
脱法ハウス 類似28件、23区内に集中 銀座の業者 自治体、一部把握

<7月14日 毎日新聞>
工事申請不承認 管理組合が決定 江戸川区のマンション
組合は「建築基準法令に明らかに違反しているため」としている。

<7月20日 毎日新聞他>
脱法ハウス関与で処罰 国交省通知 設計、仲介、工事

記事公開日:2013-07-30

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違法シェアハウス 簡単まとめ!

マンション管理の情報屋です\(^o^)/おはようございます。

昨今、違法シェアハウス•違法貸しルームなるものが世間を騒がせているようですが、皆さんの管理されているマンションはいかがでしょうか?うちは大丈夫だろうと油断していてはダメですよ。
今日は、違法シェアハウスとは何が問題になっているのか、簡単にまとめたいと思います。

【法的な問題点】
①違法な部屋の改修を伴う。
・防火上、必要な間仕切り壁を準耐火構造としなければならないが、なっていない。
・窓等の開口部が設けられていない。
・消防法上、多人数が居住する場合、それぞれの居住スペースが独立した住戸とみなされ、マンションに適用される消防設備の設置義務免除が解かれるケースがある。
・設置が必要となる火災感知器が設置されない等。
•現状、行政等の明確な指針がない。

【その他の問題点】
①多数の賃借人?が増えることによって、鍵の複製が多数作られる等、マンション全体(オートロック等)でのセキュリティが下がる。
②賃借人の増加による、マンション全体のセキュリティやモラルの低下。

【国交省のからの通達】
①建築士に対し、違法貸しルームの設計•監理等を行った場合、建築士法10条に基づく懲戒請求処分の対象となる場合がある。
②建設業者は工事を止めない時は、建設業法の監督処分の対象となる場合がある。
③宅建業者には、「賃借の媒介を行わないことが適当」とした上で、事実を告げずに媒介等を行った場合には、宅建業法47条に違反する可能性がある。

【対応策】
対応策については、モデルケースがまだあまりないというところもあり明確ではないのですが
①標準管理規約では、専有部の工事には申請書の提出が必要となっているので、その時点で不許可とする。
②管理規約に抵触する場合は、それを理由に現状復旧等を申し入れする。
③管理規約の改正を行い、専有部の賃貸借契約の数や居住人数等に制限を設ける。

ざーっと思いつくのはこんな感じでしょうか?
いつこの話が自分に降り掛かってくるかわかりませんので、頭の片隅にでも入れておいて下さいね(^◇^)
記事公開日:2013-07-29

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マンション管理についての便利な書籍

マンション管理の情報屋です\(^o^)/みなさんおはようございます。

会社にはマンション管理の関連書籍がいろいろと置いてあるかと思います。
今はググるとかなりのことが分かりますが、まぁでもやっぱり本は必要ですよね。
その中でもマンション管理の情報屋が、特によく使った本をご紹介したいと思います。

「マンション法の解説」区分所有法(一ツ橋出版)720円
たぶん私が一番最初に買ったマンション関連のテキストだと思います。
区分所有法の説明としては一番分かりやすいんじゃないでしょうか?これまでに一番読んだ本のような気がします。
ところが、一橋出版は2009年に自己破産してしまい、今はもう売ってなさそうです。(アマゾンをチェックしたら中古が1,500円くらいで出品されてましたが)残念です。
しかし会社であれば、たぶん所有はしているんじゃないでしょうか?

「マンションの管理の適正化の推進に関する法律 実務Q&A」マンション管理業者登録・業務編(わたしのは社団法人高層住宅管理業協会となってます)800円
マンション管理業協会発行の書籍です。重要事項説明等、実務面でこれはどうしたら?ということが様々なケースごとに記載されていて、かなり重宝します。

「マンション維持修繕技術 ハンドブック第3版」(一般社団法人マンション管理業協会)
お値段は驚きの10,500円です!
マンション管理業協会のマンション維持修繕技術者資格を取得する時に参考にするテキストです。(国家資格でないので、わたしはあまりこの資格に興味がありません)
さすがに10,500円のテキストだけあって、かなりの情報量です。コンクリートの基礎知識といったことまで記載されてます。個人で買うのはちょっと金額が張るので、会社のヤツをちょくちょく借りてます。
2013年8月1日に最新版が出る予定みたいです。

といった感じで、今日はマンションの管理によく利用する書籍の紹介でした。

記事公開日:2013-07-27

今だとコンメンタール区分所有法とかでしょうか?まぁ色々ありますね。あ、ちなみにマンション修繕維持技術者の資格も取得してます。会社が取れと言うものですから。2018.08.14 マンション管理士の情報屋

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クレーム対応で気をつけるたった一つのこと

マンション管理の情報屋です\(^o^)/おはようございます。

悪質なクレーマーは別として、クレームの対応をするときに、情報屋が必ず気をつけていることがあります。

「相手の調子に合わせて話す」

ということです。

先日、会社の後輩が下駄履きマンションの漏水対応に出掛けて、ものの数十分で会社に帰ってきました。(歩いて5分の建物なのです)
話を聞くと「店舗への漏水で従業員の方々がみんな怒ってて、話を聞いてくれません。みんなパニクってるので、冷静に冷静に話すように注意を払って説明したんですが。。。」

どうする?みたいな感じでみんな顔を見合わせたので
「あ、わたし行ってきますよ」と出掛けました。

相手が勢いよく怒ってたら、こちらも勢いよく説明する。
冷静に論理的に話をしてきたら、こちらも冷静に論理的に説明をします。

でないと、温度差から(あーこいつ事の重大さが分かってないなー)とか(こっちの言ってることが伝わってないなー)と思われてしまうことが多くなると思います。

現場に行ったらてんやわんやでイキナリ怒号だったので、まずはイキオイよく謝罪し、調子を相手のレベルに合わせ、そのあと徐々に徐々に通常のペースにもっていきました。
頭の中は冷静に。

対応方法は、色んな方法があるかと思いますが、上記の方法はかなり基本的な感じだと思いますので、みなさんもぜひお試し下さい\(^o^)/

記事公開日:2013-07-26 マンション管理士の情報屋

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スムーズな大規模修繕工事の進め方!④長期修繕計画

マンション管理の情報屋です\(^o^)/おはようございます。

長期修繕計画は、資金計画がセットになっていて、修繕の時期や修繕積立金額の目安をつけるために必要となってきます。
竣工図面からガッチリ積算して工事金額を算出しているものもあれば、マンションの戸数等からざっくり算出しているものまで様々です。

どちらであっても、あくまで目安であり、金額は見積もりの取り方によっていくらでも変わりますし、実施年数も必ず設定年度でやるというものでもありません。しかしながら、それほど遠い数値ではないだろう、と言った感じでしょうか。

平成20年ですが国土交通省から「長期修繕計画標準様式・長期修繕計画作成ガイドライン・長期修繕計画作成ガイドラインコメント」というものがありますので、修繕項目と修繕周期について下記に記載します。

修繕項目等と修繕周期

仮設 a.仮説工事 ①共通仮設…12年
②直接仮設…12年
建物 b.屋根防水 ①屋上防水(保護)…補修12年 修繕24年
②屋上防水(露出)…補修12年 撤去・新設24年
③傾斜屋根…補修12年 撤去・葺替24年
④庇・笠木等防水…修繕12年
建物 c.床防水 ①バルコニー床防水…修繕12年
②解放廊下・階段等床防水…12年
建物 d.外壁塗装等 ①コンクリート補修…補修12年
②外壁塗装…塗替12年 除去・塗装36年
③軒天塗装…塗替12年 除去・塗装36年
④タイル張補修…補修12年
⑤シーリング…打替え12年
建物 e.鉄部塗装等 ①鉄部塗装(雨掛かり部分)…塗替4年
②鉄部塗装(非雨掛かり部分)…塗替6年
③非鉄部塗装…清掃・塗替14年
建物 f.建具・金物等 ①建具関係…点検・調整12年 取替37年
②手すり…取替36年
③屋外鉄骨階段…補修12年 取替36年
④金物類(集合郵便受等)…取替24年
⑤金物類(メーターボックス扉等)…取替36年
建物 g.共用内部 ①共用内部…張替・塗替12年
設備 h.給水設備 ①給水管…更生15年 取替30年
②貯水槽…取替25年
③給水ポンプ…補修8年 取替16年
設備 i.排水設備 ①排水管…更生15年 取替30年
②排水ポンプ…補修8年 取替16年
設備 j.ガス設備 ①ガス管…取替30年
設備 k.空調・換気設備 ①空調設備…取替15年
②換気設備…取替16年
設備 l.電灯設備等 ①電灯設備…取替15年
②配電設備…取替30年
③幹線設備…取替30年
④避雷針設備…取替40年
⑤自家発電設備…取替30年
設備 m.情報・通信設備 ①電話設備…取替30年
②テレビ共聴設備…取替15年
③インターネット設備…取替15年
④インターホン設備…取替15年
設備 n.消防用設備 ①屋内消火栓設備…取替25年
②自動火災報知設備…取替20年
③連結送水管設備…25年
設備 o.昇降機設備 ①エレベータ…補修15年 取替30年
設備 p.立体駐車場設備 ①自走式駐車場…補修10年 取替30年
②機械式駐車場…補修5年 取替20年
外交・その他 q.外構・付属施設 ①外構…補修・取替24年
②付属施設…取替・整備24年
外構・その他 r.調査・診断、設計、工事監理等費用 ①調査・診断、設計、コンサルタント…12年
②工事監理…12年
外構・その他 s.長期修繕計画作成費用 ①見直し…5年

前回で終わる予定だったのですが、今回も引き続き大規模修繕工事の進め方に関する件です。しかも建物診断よりも遡って、長期修繕計画に関する説明です。
そして表を作るのが今日も大変でした。。。

記事公開日:2013-07-25

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スムーズな大規模修繕工事の進め方!③裏の話。。

マンション管理の情報屋です\(^o^)/おはようございます。

建物診断、スケジュールと書いてきて思ったのは、スケジュールを書いた時点で、スムーズな進め方はもうほぼ終わってるなぁ~。。。ということでした。
スケジュールを出したら後はそれに沿って進めていくだけですからね。
なので、今回はちょっとした裏話的なことをつらつらと書きたいと思います。

<strong>【現場代理人】</strong>
あまり知識のないフロントマンの方は、とにかく工事の現場に出て「現場代理人」から実際の現場・工事を教えて貰うことをお勧めします。現場を知っているフロントマンと知らないフロントマンの説明では、雲泥の差がありますからね。説明は建築部に任せてるから。。とか言わず、知っておくように努めましょう。
あ、職人さんとかに聞く場合は注意が必要です。大抵はこちらをお客と思ってやさしく接してくれますけど、時々おっかない人とかいますから!鳶(足場屋)さんは特におっかないです(笑)
その点、現場代理人は、実際の工事のやり方は勿論、接客もしますし、専門知識に裏付けされた説明をしてくれますから、教わるには最適です。
それに、ついて回っていれば、現場代理人が下請業者さんを従えてるのか、なめられてるのかも分かります。たまに下請けの職長さんにすごく馬鹿にされている現場代理人さんを見かけたりすると、この工事大丈夫かなぁ。。。と不安を覚えることがあります。
よおく観察しましょうね。

<strong>【工事を受注する方法】</strong>
外壁等大規模修繕工事は、工事業者と管理組合が直接契約する場合と管理会社が元請け業者として管理組合と契約する場合があると思います。
管理会社が元請けをする場合、フロントマンの力量が問われ、その成否が会社での評価にもつながります。
会社にとっては、大規模工事をとれるフロントマンは当然大事ですからね。

<strong>王道的なことを言えば、普段の管理をしっかりとやっていれば、工事は頂けます。</strong>

例えば総会で審議している時にも区分所有者の方から
「○○フロントさんは漏水が発生した時でも、ホントしっかり対応してくれたからね。管理会社さんにお任せした方がいいですよね」
という一言が出てきたりして、一気にお任せしようムードになったりします。

<strong>【工事受注に関する裏話】</strong>
上記のようにスムーズにいかないことがたまにあります。
業者さんは工事を取るために、誰かにお金を渡すことがあるのです。

例えば業者公募の際に、業者を連れてくる方。

9割方は善意の方なのですが、業者さんと密約をしてあって、工事が取れたらお金を貰うことになってたりすると、もう、その業者を猛プッシュしてくる訳です。見積もりを最安値のほんのちょい下で再提出してきたりする訳です。
よくニュースに出てるアレな感じです。

そうかと思えば、フロントマンに話を持ってくる業者さんもいます。
「うちに工事を出して南の島にでもいきましょうよ~」とか。

他では、実際工事を進めている打ち合わせ中に
フロントマン「○○号室の方は、対応に特に気を使ってくださいね」
と話したら
工事業者「あ、いくらか包んだ方がいいですか?」
と言われて
フロントマン「お金じゃなくて注意を払ってください」
と答えたり。

フロントマンのみなさんは、間違ってもお金とか貰っちゃいけませんよ。どこかからか話が漏れてきますからね。
業者さんから「○○会社の○○さんからお金要求されましたよ~」と、違う会社の話を聞くこともあります。

裏を返せば、真っ当なことをしていても、例えば上記のように見積もり業者を連れてきただけで疑いの対象に上がったりすることもあります。なので、特にこのような大きなお金の動く工事の際などは、マンション組合員の方も、フロントマンの方も、身に覚えが無くても細心の注意を払いましょうね。
わたしは、工事直後に車を買ったりしているのを見ると、疑いの目で見てしまいます。。。

他にもまだまだ色々ありますが、まぁ今回はこの辺で。。。

記事公開日:2013-07-24 byマンション管理士の情報屋

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外壁等大規模修繕工事のスムーズな進め方!②スケジューリング

どうも。マンション管理士でフロントマンの情報屋です。

さて、外壁等大規模修繕工事のスムーズな進め方!今日は第2回
「スケジューリング」
です。

外壁等大規模修繕工事をやるとなったら、まずスケジュールを作成し、広報する必要があります。
今のタイミング(7月下旬)で建物診断の報告書が出てきたと想定してみましょう。

次のような感じで、スケジュールの素案を理事会などに提出したらよいかと思います。

【8月】
(理事会)
・建物診断の結果確認
・共通工事仕様書の確認
・業者の募集要綱の作成
変な業者を入れないようにするには、募集条件にそれなりの設定を行います。(資本金3~5千万円以上等)

【9月】
・見積業者公募

【10月】
(理事会)
・見積もり比較
・プレゼン業者の選定
2~3社に絞る。
(全体)
・プレゼン
共通事項意外に、独自の提案も行ってもらいます。

【11月】
(臨時総会)
・業者、仕様、予算等の決定を行います。

【12月】
(全体)
・工事説明会
工事期間中の注意事項を、修繕業者より住民全体に説明をしてもらいます。

【1月中旬】
・工事着工
(理事会)
・定例打ち合わせ
1~2週間に1回程度、理事会・管理会社・工事業者にて進捗や問題事項の確認・打ち合わせを行います。

【4月上旬】
(理事会)
・工事完了検査

【5月】
(理事会)
・書類引き渡し

ざっっとこんな感じでしょうか?
(何の資料も見ていないのと、超眠いのとで、かなり適当です。後で修正するかも知れません)

上記は、設計・管理方式であれば、その殆どを設計事務所に業務をお願いしていくことになるかと思います。

わたしが進めていく場合は、次のことに気をつけてます。
①理事会をやる場合は公開理事会にし、住民の参加を呼びかけます。
これにより、理事以外の住民の方々にも出席出来る機会を与え、何かあった時に理事会が反論出来るようにしておきます。
②公開理事会でない場合でも、理事会の議事録等を全戸配布し、検討内容等をとにかく広報します。そして、理事会に意見や質問を提出して頂くよう呼びかけも行います。
③施工は、防犯面からお盆や正月などの長期休暇時等は避けるようにします(足場が掛かるため)。梅雨も外した方がいいですよね(工期が遅れるため)。

大きなお金の動く修繕工事ですから、とにかく情報をオープンにして、意見や質問を受け付け、対応するようにしています。

記事公開日:2013-07-23 マンション管理士の情報屋

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外壁等大規模修繕工事のスムーズな進め方!①(まずは建物診断)

おはようございます\(^o^)/マンション管理の情報屋です。

外壁等大規模修繕工事って、これまで何十件と扱ってきましたが、ここ数年新しいマンションを担当することが多くてやってないし、書き始めると長くなりそうだったのであまり書きたくなかったのですが、皆さんの関心が割と高いような感じがしますので、ちょこーっと書いてみたいと思います。
わたしがこれから書くやり方は、わたしがやる場合のスタンダードな進め方であり、他の会社では当てはまらない場合も多々ありますので、まぁこういう方法もあるのかと参考程度にして頂ければ幸いです。わたし自身も、管理組合や建物の状況等によって、やり方はいくらでも変えちゃいます。

外壁等大規模修繕工事。
マンション管理組合では一番大きなイベントかも知れませんね。
工事自体も数カ月かかりますし、建物の外観もガラリと変わることもありますし、大きな金額も動きますしね。
ここでは、マンションの長期修繕計画書上、12年目に想定されていたとして進めたいと思います。

長期修繕計画書上、外壁等大規模修繕工事が12年目に設定されていた場合、たいていのマンションでは11年目に「建物診断」が設定されているかと思います。
なぜかと言うと
外壁等大規模修繕工事をやる前に、本当にその実施時期になっているのか??ということを調べる必要がある
からです。
「長期修繕計画で12年目に設定されていますから、12期で工事やりましょうね!」
と言っても「はいそうですね」とはなりません。

多くの管理組合の皆さんは当然支出を増やしたくない訳ですから、やらなくていい理由を探します。
「もう数年遅らせてもいいじゃないか!」と。
ということで、やるための理由を作るために、まず建物診断を実施します。(勿論理由はそれだけではありませんけどね)

マンションの建物診断では、大まかにいうと次のようなことを調査します。

・外観目視検査

建物全体を目視調査します。コンクリートのクラックや欠損やエフロレッセンスの発生、鉄部や外壁の塗装状態、屋上防水、廊下のシート防水の状態等々。

・打診調査

手の届く範囲で、打診鞭等を使用して、仕上げ材やタイル等の浮きがないか、目で見ただけでは分からない部分の調査を行います。手の届く範囲でサンプリング的に実施することになると思います。

・中性化試験

コンクリートは竣工当初アルカリ性なのですが、空気中の炭酸ガスや水中に存在する炭酸、酸性雨やその他塩類の作用によりアルカリ性を失っていきます。
建物の規模にもよりますが、外壁の数か所(階段の手摺壁等)居室等に影響を与えない場所を「コア抜き」と言ってフィルムケース位の穴を開けます。
その抜き取ったコンクリートにフェノールフタレインエタノール1%溶液をかけて、中性化が何ミリ進んでいるのか?年数的に適正なのかといったことを調査します。

・塗膜引っ張り試験

外壁の塗装部分について、専用の機器を使用し、既存の塗料のコンクリートに対する接着力を調査します。
これを行うことにより、上から塗装して良いか等を判断します。

・シーリング材劣化調査

目視の検査が多いと思いますが、たまに抜き取って引っ張り試験や硬さ試験を行います。

・その他
場合によってアンケート調査等を実施する場合もあります。
まぁ既にマンションで漏水等が発生していれば、別途に建物診断を行う必要がない場合もありますね。

といった感じで、建物診断を実施すると、ある程度の劣化状態が報告されますので、じゃあ大規模修繕を進めましょうね、ということになります。

緊急度が高い劣化状態であれば「スグに工事を進めなければいけません」となりますし
緊急度が低い劣化状態であれば「劣化が深刻になる前に、計画的に修繕を進めましょう」となります。

あ、そうそう忘れてました。上記に加えて工事の共通仕様書も作ります。後でそれを使って数社から見積もりを取り寄せることになりますので!

と、いった感じで次回の「外壁等大規模修繕工事のスケジュール」に続きます。。。(やっぱり大規模修繕の話って長くなるなぁ~。途中で挫けるかも。。)

記事公開日:2013-07-22

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「駆け込み活況」「発売17%増」(06時のニュース)

おはようございます。マンション管理の情報屋です。

ちょっとニュース記事のご紹介を。

【いつ】平成25年7月17日(の記事)
【どこで】首都圏
【誰が】大手不動産会社
【どのように】マンション販売が活況となった。
【なぜ】景気の回復期待を背景に、将来の値上がりに対する期待に加え、ローン金利の上昇や、円安による輸入品の資材価格の上昇を見込んだ駆け込み需要等による。

~背景~
・好調だが、建設用鋼材は昨年末と比べて2割近く上昇している等の懸念材料がある。
・東日本大震災の復興事業の本格化で、建設現場で働く人手不足が生じている。

【いつ】平成25年1月~6月
【どこで】首都圏
【誰が】不動産経済研究所が発表した。
【どのように】マンションの発売戸数が、前年同期比17.1%増の2万4299戸と2年連続増加した
【なぜ】物件価格や住宅ローン金利が上昇するとの懸念から。

~背景~
・発売した月に売れた物件の割合を示す契約率は1.2ポイント上昇の78.8%マンション販売好不調の目安を示す「70%」を上回った。

といった感じで、マンション販売は今のところ好調のようです。

ところで、皆さんは新聞読んでますか?
わたしは主に、読売と会社に置いてある日経を読んでます。まぁでも殆どマンション・不動産関連の記事ばっかりですけどね。。。たまにある考古学関連の記事は欠かさず読みますが。。。

管理業務主任者や宅建の試験では、時事問題など出ていたと思います。当然、仕事でお客様と話をする上でも必要となってきますので、せめて不動産関連の記事くらいはチェックしておきましょうね^^
2013-07-20

ここ数年、中古物件は非常に高く売れていましたね。わたしのお客さまで目端の利く方は、結構希望価格で売られていたようです。2018-06-07 マンション管理士の情報屋

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