ヒューマンケア 元社員が着服(06時のニュース)

マンション管理の情報屋です。。。管理会社の着服ってなくならないですね。。。【いつ】平成26年7月
【どこで】(本社:東京)
【誰が誰に】ヒューマンケアが元社員に対して
【どうした】東京地検に刑事告発した。
【なぜ】都内の複数のマンションで、管理するマンションから総額4,000万円を不正に引き出していた。

~手口~
①前理事長から支払済の工事代金を、新理事長に再度請求する二重請求。
②理事長交代時に印鑑を一時的に預かり、白紙伝票に押印し、無断出金。
③決算時には他の組合口座から補てん。

~背景~
①ヒューマンケアは坂入産業グループ。受託管理戸数規模は、16組合489戸。(平成26年3月末現在)
②平成25年12月、業務体制見直しの過程で不正が発覚。12組合で領収書不在等の使途不明金が4,400万円確認される。
③監査法人による全組合会計の精査も行った。同社が未収入金1,000万円以上を弁済する形で処理し、全組合の預金残高を平成26年2月末までに正常化した。国土交通省には3月に報告。
④適正化法で義務付けられている月次収支報告を充分に実施していなかった。
⑤平成22年11月頃から、不正行為が始められた模様。
⑥元社員は、組合会計の部門長を務める他、一部のフロント業務を兼務。

。。。会社の規模からすると分からなくもないですが、性善説で業務を組み立ててはいけないという見本のような事例と思います。

ちなみに平成26年11月のマンション管理センター通信に、国土交通省が実施した「マンション管理業者への全国一斉立入検査結果(平成25年度)」が掲載されていました。内容は次の通りです。

①管理業務主任者の設置(法第56条関係)     2社(2社)
②重要事項の説明等(法第72条関係)      41社(25社)
③契約の成立時の書面の交付(法第73条関係)  24社(17社)
④財産の分別管理(法第76条関係)       21社(0社)
⑤管理事務の報告(法第77条関係)       13社(13社)
( )書きは省令改正に係る違反を除いた場合の数。
※重複該当あり
全国128社に対して立入検査を行い、50社に対して是正指導が行われています(指導率39.1%)。

だそうです。
違反だらけです(汗)
本記事の事件は氷山の一角な訳で、自分の会社も大丈夫かよくチェックしてみましょうね。

本年度は記事を12回ほどしか更新せず細々と運営していたにも関わらず、変わらずアクセスを頂きありがとうございました。
ほんの少しでも皆様のお役に立つことが出来ればなによりです(^^)
来年も地味に更新してる予定ですので、よろしくお願いいたします。

マンション管理の情報屋TOP

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。